お祭り大好き、ねねやんと申します。
姫路、播州の女子たちがお祭りをどれだけ愛しているのか、
まだまだ、もっとお伝えしたいと思います。
◆錬る派?差す派?どっちも派?
毎年10月、8日(宵宮)・9日(本宮)に行われるのが、
姫路市の飾磨(しかま)というまちにある
恵美酒宮天満神社(以下、恵美酒宮)の秋祭り。
http://www.hyogo-jinjacho.com/data/6316097.html
同じ飾磨地区にある「浜の宮天満宮」(以下、浜の宮)でも、
全く同じ日程で、秋祭りが盛大に執り行われます。
http://www.hyogo-jinjacho.com/data/6316098.html
それだけでも、観光客のみなさんや事情をよく知る地元民以外の方々にとっては
混乱してしまう理由が満載なのですが(えっ、私だけ?)、
どちらのお祭りにも、それはそれは素晴らしい技があります。
・恵美酒宮…台場"練り"
・浜の宮…台場"差し"
名称から受ける印象は、なんとなく似通っています。
が、屋台の担ぎ手「練り子」の技術がそれぞれに伝えられており、
屋台を奉納する時などに披露する、
力と心意気が込められた見事な「練り」を観ることができるのです!
なのに、恥ずかしながら…
①キーワードが似ている
②同じエリアで開催される
③日程が同じ
という3つの要素がごちゃ混ぜになって、
「飾磨地区のお祭りなんだ」と、1つのお祭りとして認識してしまっていた私。
6年ほど前にようやく、同じ日に、違う神社のお祭りがあるんだ…と知りました。
これは、姫路市民としては、穴があったら率先して入りたいレベル。
しかーし!そんなパープリン(おばかさん)だからこそ お伝えできることがあるはず。
そう信じて、初心者ならではの、初心者のための
「恵美酒宮の祭り」案内をお届けします。
なお、「浜の宮の秋祭り」については、新たな記事を書く予定です。
◆はじける技と肉体、心意気。
恵美酒宮天満神社は、姫路の南、飾磨という地区にあります。
山陽電車 飾磨駅から徒歩約10分、神姫バス「恵美酒神社前」停留所からは徒歩約3分。
毎年、10月8日・9日に開催されることが決まっています。
有名なのが、台場練り(だいばねり)。
姫路市重要無形民俗文化財に指定されていて、
屋台の下の台場と呼ばれる部分を肩で担ぎ上げるというもの。
通常の「練り」は、肩で屋台を担ぎます。
恵美酒宮の「練り」は、掛け声とともに屋台を差し上げている間に
練り子が素早く台場に入り込みます。
屋台の土台にあたる泥台(どろだい)に4人ずつの計16人、
角の部分に8人がスタンバイして、総勢24人で支えます。
屋台の重さは、およそ2トン。
つまり、1人あたり80kg+αを支えるということ。
まさしく力技の見せどころ、見どころです。
これが名物”台場練り”です!!!
◆お祭りは、3日に渡って楽しめる。
恵美酒宮の秋祭りは、3部構成。
◯前夜祭
飾磨中部公園で、都倉・清水・小瀬 3町練り合わせ。
◯宵宮
恵美酒宮天満神社 本殿前で台場練り。
◯本宮
山陽電車 飾磨駅前に全町が集結、屋台2台が仲良く並走していきます。
その途中、三井住友銀行前の三叉路で台場練りが!
時間に余裕がないという観光客のみなさんには、
ぜひ飾磨駅前で見ていただきたいです。
ゆっくり堪能したい方は、そのまま屋台と一緒に神社へ。
徐々に宮入りが進み、鳥居の前で台場練りが1町づつ行われ、
鳥居前の練り場「浜先(はまさき)」でクライマックスの練り合わせが!
毎年、私がねらって行くのは、本宮のこの時間です。
特に注意してほしい点は、
屋台の練り合わせは、予想外の方向へ雪崩れてくることがあるので
屋台に近づきすぎないこと、
壁や石碑など、挟まれそうなものの前に立たないこと。
ヒールがあるものを避け、いざという時に動きやすい靴を履いてお出かけください。
4台が揃ったら、練り合わせをして境内に入り、
次の4台が揃ったら、また練り合わせをして境内に入ります。
神事である神輿行列では、
鳥居のあたりで、電飾を灯した4台練りを観覧できます!
順次、お宮を出ていくのですがはじめから最後まで、1〜2時間ほどかかります。
地元っこ・キコさんの
”ここがオススメ!"
キコさん的オススメポイント
恵美酒宮の祭りを愛して40年、
祭りの度に「男に生まれたかった…」
と思う一児のママ。
好きなものは、祭りで絶叫した翌日の男子が放つ
カラカラの声。
迫力ある「台場練り」はモチロンですが、
私は「都倉」と「玉地」の戦いが大好きなんです
(もちろん、祭りでの)。
互いをライバル視している(ように見える)2つの地区による
バチバチと本当に火花が散っていそうな戦いを見るのが、本当に大好き!
毎年の楽しみです。
◆おすすめこの場所この時間 4つ
お祭りの最後の最後は、”都倉”と"清水"の練り合わせ。
それを見届けて帰るのが毎年の恒例で、
電飾が綺麗な時と、つかない時があるけれど、それもまたよし!
電飾を点灯させるために搭載しているバッテリーが重いため、
練り子の負担を考えて、外す時があるもよう。
向島の橋の上で練る時に、川面に映る電飾がとっても綺麗です。
また、祭りの最後の、4町による「差し別れ」もお気に入り。
ここで、屋台はそれぞれのまちへと帰っていきます。
自治会長の締めの挨拶の後に太鼓が連打され、
この光景を見るたびに「あぁ、祭りも終わりや...」と目頭が熱くなります。
◆1日に2度おいしい!浜の宮の祭りも楽しむ方法
とにかく、私はお祭りが好きなので、恵美酒宮の境内練り合わせが終わったら、
休憩時間に、浜の宮の祭りを見に行きます。
浜の宮は宮入りが遅いため、小走りで駆けつけると、ちょうど間に合うんです。
肩でかつぐ恵美酒宮の祭りと違い、浜の宮は、手で差し上げる「台場差し」。
これがまた、鳥肌モノなのです!
◆お祭り当日の飲食店&トイレ事情
祭りの日(本宮)、山陽電車・飾磨駅近辺のお食事どころは
ほぼ休業状態だと思っていてください。
なぜなら、店主が祭りに参加してるから!笑
私たちは何年も通っているけれど、
ローカルな食堂が祭りの日に営業しているのを、見たことがありません。
(開いているお店もあるかもしれないので、ぜひ挑戦してみてくださいね♬)
それでも、何か食べたいよっという方は…
◎お食事スポット1・・・露店
恵美酒宮天満神社の前の練り場周辺に、露店が出ます。
その手前には、その日だけオープンしているテイクアウトのお店が1店ありました。
◎お食事スポット2・・・リバーシティ&その周辺の大型チェーン店
恵美酒宮天満神社に隣接しているイオン姫路リバーシティー店や
その周辺の大型チェーン店は営業しています。
祭り当日に設置される仮設トイレ の他、
恵美酒宮天満神社横の公園にトイレがあります。
ただ、数が少ないので、駅などで早めに済ませておくことをオススメします。
では、もっともっと濃厚に、お祭りを楽しんでくださいねー!!!!
【恵美酒宮天満神社へのアクセス】
神姫バス 恵美酒神社前下車 徒歩3分(姫路駅北口1番乗り場よりバスで11分。250円)
山陽電車 飾磨駅より徒歩10分(山陽電車─飾磨駅4分/190円区間)
※情報は2020年10月時点のものです。